艦これイベント回顧録(2014年)

というわけで、まずは2014年のイベントを振り返ります。

2014年のイベントは次の3つです。

 

春:索敵機、発艦始め!

夏:AL作戦/MI作戦

秋:発動!渾作戦

 

2017年以降に着任した提督には想像しづらいかと思いますが、この頃は基地航空隊はもちろん、艦載機の熟練度も無かった時代なので、敵は見た目よりも大分手ごわいです。ついでに2015夏以降おなじみのギミックや特攻といったシステムもないので、ノーマルダイソンですら結構な強敵(と言うか普通にラスボス格)でした。その上、索敵値による判定がかなりシビアだったこともあって、装備スロットがカツカツの状態でした(4スロ軽巡は夕張しかいませんでしたし、5スロ艦は誰もいません。補強増設もありません)。今では信じられないかもしれませんが、当時は空母が艦攻・艦爆を一切積まない烈風(今の試製烈風 後期型)キャリアになることも珍しくはありませんでした(そして加賀さん一強の時代でもありました)。

 

春:索敵機、発艦始め!(2014/4/23~5/9)

新規艦娘:明石、天津風、酒匂(ここまで報酬)、谷風(掘り)

報酬装備:烈風改(今の烈風 一一型)(E-1)、艦艇修理施設(E-4)

システム面での新要素が多かったです。具体的には

 

・ゲージ回復廃止

・索敵判定

・触接

・弾着観測射撃

・難易度変動(提督Lv.依存)

 

が相当します。

イベントとしての難易度は普通でしたが、当時初イベントだった私にとっては、E-5のラストはかなりしんどかったです(それでも初イベントながらクリアしましたが)。

海域別の思い出としては、

 

E-1:初風掘り

E-3:ステルス谷風

E-5:ラストで随伴にダイソン

 

あたりが記憶に残っています。

E-3のステルス谷風に関しては、大学の昼休みに掘りをしていたのですが、そこの電波が良くなかった(いわゆるクソ回線)ために発生しました。

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ステルス谷風

今では呼称としておなじみのダイソンですが、実はその発祥がこのE-5でした(ついでにラストダンスが定着したのもこの頃)。随伴として攻撃を吸いまくるその様が、某吸引力の変わらない掃除機そっくりだということでこう呼ばれました。このイベント以降、ダイソンとは長きに渡って戦いを繰り広げてきましたが、最近は特攻やらなんやらで相対的に弱体化したことや、他のライバルたち(ヴェアアさんとか集積とかネ級改とか)が現れたことによって随分と影が薄くなったような気がします。

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E-5クリア時

 

夏:AL作戦/MI作戦(2014/8/8~8/29)

新規艦娘:春雨、大淀、時津風雲龍、磯風(ここまで報酬)、清霜、早霜(掘り)

システム面での新要素は、

 

・札

連合艦隊(機動)

・護衛退避

 

です。

同じ艦の複数持ちは今でこそおなじみですが、その必要性が生まれたのはこのイベントです。実はこの時の札は今よりも制約が厳しいものでした。具体的には、「札が付いている艦は支援艦隊としては使えない」というものでした。これが原因で、E-6で涙を呑む提督が多かったです(後述)。

また、索敵値判定がピークだった頃でもあります。索敵値が足りないからと、艦隊全体で彩雲を複数積むのが当たり前でした。酷い場合には、空母が一切攻撃機を積まず、烈風と彩雲だけを積んだ烈風&彩雲キャリアになっていることすらありました。

海域別の思い出は、

 

E-1:当時結構な提督が苦戦してたが自分が苦戦した記憶はない

E-2:みんな大好きほっぽちゃんデビュー戦

E-3:初の連合艦隊・中間さんフルボッコ

E-4:あきつ丸「烈風拳!」

E-5:空母おばさんデビュー戦

E-6:衝撃と絶望のダブルダイソン・「シズメシズメ」

 

です。個人的に最も思い出深いイベントなので、今でも強く記憶に焼き付いています。

新システム札の勝手がわからないために、E-1・E-2で出し惜しみをして無駄に手こずった提督が多かったのですが、私は出し惜しみできるほどの余力はなかったので、逆に苦労しなかったという感じです(ただし重巡の数は完全に足りなかった)。

あきつ丸が最も輝いたのはおそらくMI作戦でしょう。ルート固定要員として起用されたあきつ丸ですが、ボスの耐久が550と高く、下手に装甲を抜くよりも割合ダメージのあきつ丸の方がダメージが大きいため、それをネタとしたのが烈風拳です。当時は輝いていたあきつ丸ですが、もう長らく出撃していないよなあ・・・。

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あきつ丸「烈風拳!」

E-5は空母おばさんのデビュー戦です。ダイソンと同じく、長らく提督と戦い続けてきたボスの一人です。E-5では連合艦隊かつボスマスということもあって、あまり脅威を感じなかったわけですが、続くE-6でその本当の恐ろしさを知ることに・・・。

さて、問題のE-6です。今の基準でボスの編成だけを見たら「大したことないじゃん」と思うかもしれませんが、見た目以上に難易度が高い理由を今からきちんと説明しようと思います。

 

・不測の事態:E-6の存在は明言されてはいなかった

・札自体が初めて:どう戦力配分すればいいかわからない

・支援艦隊:札が付いていると支援に使えない

・初Wダイソン:分裂するなんて前例がない

・空母がほぼキャリア:実質4~5隻編成

・ボス前:夜戦マスを通るか空母おばさんマスを通るか

・索敵:ダメコンを積もうとすると索敵が足りなくなる

 

まず最初の3つについてですが、人によってはそもそもE-6に挑むだけの戦力が残っていないということが多々ありました。今見ても酷いと思いますが、イベント開始直後はE-6の存在は明言されていません。一応、「最深部へ侵攻する提督方は、不測の事態に備え、艦隊戦力を温存を温存しておくことも重要です」とは言われていますが、まさかそれがE-6だなんて思いませんしね・・・。

続いてWダイソンについてですが、春イベでは随伴にダイソンが現れはしたものの、ボス自体は三式弾が刺さるのでまだマシでした。しかし夏イベではこれといった特攻もなく、昼戦でまともにダメージを与えられるほど艦隊が万全の状態ではない(後述)ので、難易度は雲泥の差でした。また、敵の編成が提督レベルで勝手に変化してしまうこともあって、提督レベルが辛うじて100を超えるぐらいの提督が最も被害を受けました(逆に100未満だとラストのダイソンは2隻固定ではなかった)。

最後に残りの3つについてです。ルートとしては空母おばさんのマスを超えていくルートがメジャーだったのですが、ルート固定しつつ制空と索敵を満たそうとすると、軽空母2隻で艦攻を1積むのが限界でした。もし軽空母にダメコンを積むとなると、もはや艦攻は積めません。そのため、実質的には残りの4隻でダブルダイソンを相手にしなければならないという状態でした。また、ダメコンを積まなかったとしても、おばさんマスかボスマスで軽空母が中破してしまい、結局キャリアにした状態と変わらないということも。ダメコンを積んだら積んだで、索敵値が足りなくなるという悪循環。おばさんマスを回避しようとすると、夜戦マスを超えなければならず、攻撃できない空母が足を引っ張るという事態。私は重巡が残っていなかったので夜戦ルートはそもそも無理でしたが・・・(当時友人が言うには、削りなら夜戦ルートの方が楽だったようです)。

酷い時には12時間連続でボスに辿りつけず、(夜通しだったので)精神的にも肉体的にもボロボロになっていました(白目)。また、ボス戦のBGM「シズメシズメ」と合わさって、ラスダン中は何度も絶望しました()。クリアした時は、達成感よりも「やっと終わった・・・」という解放感がとにかく強かったです。

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道中空母おばさんの脅威

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E-6クリア時(昼戦終了時点)

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E-6クリア時(撃破)

 

秋:発動!渾作戦(2014/11/14 ~ 12/1)

新規艦娘:秋月、Prinz Eugen、野分(ここまで報酬)、朝雲(掘り)

新要素は連合艦隊(水上)です。また、夏イベの反省を踏まえてか、支援艦隊に対しての札による制限は廃止されました。初イベントだった春と、地獄だった夏を乗り越えた提督たちにとっては、3回目のイベントとなった秋は超簡単でした。苦戦した記憶が一切ありません。作戦名の渾が褌(ふんどし)に似ており、褌作戦に空目した提督が多かったです()。

難易度に対して報酬が無駄に豪華で、(当時)高性能主砲として一世を風靡したSKC34 20.3cm連装砲と(今でも)高性能電探として人気のFuMO25 レーダーを持参する(上に見た目とキャラ性的にも魅力的な)Prinz Eugenと、対空番長な上に持参する高角砲が極めて有能な秋月の2人が報酬艦として貰えたのです。特にプリンツは秋イベ後の冬コミで人気が爆発し、(良くも悪くも)大量の同人誌が生まれました。1年後にはさらにこれを上回る伝説の女(=鹿島)が現れるわけですが、イメージとしては鹿島の時と同じような感じです(さすがに鹿島の時の規模や勢いには劣りますが・・・)。

他にはE-2でわるさめちゃんこと駆逐棲姫が、E-4ではオタサーの姫こと空母水鬼が初めて出てきますが、まあプリンツの陰に埋もれましたよね()

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オタサーの姫

 

2014年のイベントを全て振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか?

もう6年前になりますが、この頃は何をやっても初めてのことだらけだったので、今でも記憶に多く残っています。最近のイベントは複雑かつ大規模(海域数のことではなく、ギミックなどを含めたトータルの物量)になりすぎているので、この頃のようにシンプルなイベントが恋しくなりますね・・・。

次回は2015年の振り返りです。2015年は非常に濃密なので書くことが多くて大変ですが頑張ります(と言いながら、今回の記事を公開し始めた時点ではもう書き終わっているはずなんですけどね)。