艦これイベント回顧録(2016年)

今回は2016年のイベントを振り返ります。

2016年のイベントは次の4つです。

 

冬:出撃!礼号作戦

春:開設!基地航空隊

夏:迎撃!第二次マレー沖海戦

秋:発令!「艦隊作戦第三法」

 

春イベントで基地航空隊が実装されてからは、かなり現状の戦闘システムに近いものになります。また、それに伴って敵の編成も強力なものへと変わっていったので、運ゲー要素がさらに増えました。ただ、まだ2016年は嫌がらせとまではいかない範囲で収まっていたとは思います(補強増設に女神を積むのが前提とまではなっていない)。前年の2015年や翌年の2017年と比べると比較的印象が薄い年です(春を除く)。

私事ではありますが、友人提督らが引退していったのはこの2016年でした。この2016年以降、しばらくは甲勲章の呪いと孤独に戦い続けることになります。イベントを楽しむよりも、イベントは「クリアしなけらばならないもの」という義務感のようなものに縛られることの方が強くなっていきます。別に普段(=非イベント時)のモチベは変わらないのですが、イベント時のモチベはあまり上がらなくなりました。むしろ「面倒だ(けどクリアしないと)なあ・・・」というように、腰が重い状態です。

 

冬:出撃!礼号作戦(2016/2/10~2/29)

新規艦娘:初月、Zara(ここまで報酬)、沖波(掘り)

報酬装備:烈風改(今の烈風 一一型)(E-1)、艦艇修理施設(E-4)

システム面での新要素は空襲マスです。

イベントは小規模かつ低難易度でした。このイベントをきっかけに、二次創作における礼号組の人気が一気に上昇しました(霞ちゃんを讃えよ!)

海域別の思い出としては、E-2の明石掘りとE-3の殴り合いが記憶に残っています。

明石は3人出ました。ボス手前のMマスは明石以外にもドロップがなかなか豪華でした(浦風、谷風、浜風、時津風天津風、海風)。

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実はこのイベントがデビュー戦

E-3のボスは見た目ではかなり強そうに見えるものの、弾薬補正なしで戦えるため、実際にはさほど苦戦しませんでした。もちろん個々の火力はえげつないのですが、普段(=弾薬ペナがある状態)と違ってこちらもフル火力で殴れるため、細かいことを考えずお互いにノーガードで殴り合いをしているような感じでとても楽しかったです(大和型が大破した時の消費資材から目をそらしつつ)。「弾薬ペナさえなければ艦娘ってこんなに強いんだなあ」ということを実感することのできる貴重なイベントでした(またやりたい)。

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E-3ボス

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最後はやっぱり北上様

  

春:開設!基地航空隊(2016/5/3~6/1)

新規艦娘:神風、Pola、Iowa(ここまで報酬)、親潮、春風(掘り)

報酬装備:大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)(E-1)、三式戦 飛燕(飛行第244戦隊)・雷電(E-5)、PBY-5A Catalina・一式陸攻(野中隊)(E-6)

システム面での新要素は基地航空隊です。

おそらく、多くの提督にとって悪い印象の強いイベントではないでしょうか。新実装の基地航空隊のバグが非常に大きかったという点や、艦これの主役である艦娘がオマケ扱いになってしまうような戦闘バランス(=開幕航空ガチャ)だったという点、詫び空襲など、悪い点ばかりが目立ちました(詳しくはこちらを参照)。一応、開幕航空ガチャでトンデモダメージが出ると爽快な気分になれるという点だけは良い点でしたが、良い点は本当にそれだけです()。相次ぐバグによりイベント期間が延びに延び、最終的にはほぼ一ヶ月ほどの長さになりました(春イベとは)

完全に余談ですが、このイベント期間にとあるライブで仙台に遠征していました。ライブ前日に夜行バスに乗り、翌朝5時過ぎに仙台に到着後、早朝のファミレス(確かガ〇ト?)でE-7攻略をしたのが良い(?)思い出です。クリアしたのはそこから3日後でしたが・・・。

海域別に見ると、E-4まではあまり苦労しませんでしたが、E-5以降は一転して地獄でした。

E-5は、今までのイベントで唯一の「クリアしなくても先に進める海域」です。クリアしなくても先に進めるとは言え、クリアによって基地航空隊が1つ解放されるので、E-7を攻略するのであればクリアしないという選択肢はありませんでした。私は下記のような軽量編成で攻略しましたが、この編成だとボスはかなりキツかったです(特にフラル×2が鬼門)。

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E-5ボス

続くE-6は、完全に運ゲー開幕航空ガチャです。ボス艦隊全体に爆撃特攻があるため、うまくターゲットが集中すると(本艦隊の)開幕航空攻撃や(支援艦隊の)航空支援で異様なダメージが出ます。ボスにうまく刺さると1000オーバーのダメージを与えることができ、一発でボスを沈められるようなこともあります。そのあまりにもぶっ飛んだダメージのために、艦爆をガン積みした航空隊でダメージコンテストが開催される事態に。艦これ史上、航空支援が最も輝いていた瞬間でした。

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開幕航空ガチャ(自己ベスト)

これだけ大ダメージが出るならさぞ楽勝なんだろうと思うかもしれませんが、実際にこれほどのダメージが出るのは稀です。低確率とまではいかないものの、安定して大ダメージを出せるわけではありません。それにもかかわらず、開幕航空攻撃でボスを倒せないと正直厳しく、開幕航空攻撃の出来で戦闘の大部分が決まってしまいます(砲撃戦以降は蛇足と言ってもよいほど)。冒頭で「艦これの主役である艦娘がオマケ扱いになってしまう」と述べましたが、本当にそれぐらい、開幕航空攻撃の比重が大きかったです。

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ゲージ破壊は航空支援でした

最後のE-7も引き続き開幕航空ガチャです()。E-6と比べると艦爆特攻が弱まった代わりに、基地航空隊が追加されました(E-6は基地航空隊なし)。ボスの耐久が850もあるので、削るだけなら割合ダメージでもガンガン削れていきます。しかしラストが問題で、なんと史上初のオール姫艦隊でお出迎えという超豪華仕様です!()

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オール姫艦隊のE-7ラスト

まあ実際には基地航空隊に補正があった(?)ので、うまく刺されば空母おばさんだろうがダイソンだろうが、砲撃戦開始前に普通に撃沈できます。もちろん逆に言うと、基地航空隊がうまく刺さらなければその後の戦闘は・・・(お察し下さい)。

耐久的には上4体の存在感が強いですが、実は影のボスは下2体の駆逐古姫です。こいつらが影のボスたる由縁は開幕雷撃をしてくるという点に尽きます。駆逐古姫は中破状態であっても、開幕雷撃でこちらの駆逐艦を普通に中大破させてくるので、支援終了時点で最低でも大破にしていないと厳しいです。さらに駆逐艦扱いなので戦艦の徹甲弾も刺さらず、大破状態であっても生存して攻撃を吸い続けることが多々ある(ダイソンよりもダイソンする憎いやつ)。そのため、支援終了時点で2体とも撃沈するのが理想ではあるものの、現実的には1撃沈1大破あたりが目標(2大破よりは1撃沈1中破の方がマシ?)。駆逐古姫よりも耐久の高い空母おばさんやダイソンが残っていたとしても、それ以上に駆逐古姫を残さないことの方が重要でした。

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砲撃戦開始前でこれぐらいの状態にできないとクリアは難しい

E-6もですが、ここに載せているスクショは大ダメージのものを選んでいます。つい錯覚しがちですが、実際には大したダメージが出ずにC敗北になることがかなり多いです(怒涛のC敗北祭)。開幕ガチャで勝てないとB勝利すら厳しかったりします。S勝利に至っては、E-6もE-7もそれぞれ一度ずつしかとれていません

そんなE-6とE-7ですが、資材消費量もエグいです。

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資材消費量

攻略に要した資材の量(=掘りは除外)は、歴代で見ても上から数えた方が速いです(私の場合)。特にE-7は基地航空隊3部隊&フル支援&大和・武蔵&ボスで大破量産の4コンボなので、あっという間に資材が融けるに決まってますよね(白目)。

イベントの攻略ペースから見ても、E-1~E-4はわずか2日で終わっているのに対して、E-5とE-6はそれぞれ3日ずつ、E-7に至っては5日ほどかかっているので、資材消費の差も納得です。

ここまで散々E-6とE-7の地獄っぷりを語ってきましたが、最後にもう一つ地獄っぷりを補足しておくと、新規ドロップ艦の親潮春風はこのE-6とE-7でのドロップでした。しかも親潮はE-6とE-7のいずれにしても道中のみ、春風はE-7ボスです。親潮の場合は非ボスマスなのでS勝利したとしても無慈悲なガシャンの可能性がありますし、春風の場合はそもそもボスでの勝利が全く安定しません。加えてどちらにしても掘り1周あたりのコストがえげつないので、沼れば沼るほど資材がガンガン減っていきます(吐血)。2015夏で瑞穂掘りのことを地獄の掘りだと言いましたが、この2016春の掘りに関しては、歴代で見ても屈指の地獄の掘りだと思います。一応、甲で挑む前に丙で掘るという選択肢もありましたが、丙掘りしてからリセットして甲攻略するには時間的にも資材的にもかなり厳しいです。また、当然ながら甲でクリアしてから掘るのも地獄です。と言うか、甲の場合はクリアするだけで疲弊し切っていたので、掘りをする気力は一切残っていませんでした。そして特に親潮は、このイベント以降ドロップ機会に恵まれなかったので、多くの鎮守府親潮は長らく不在の状態となりました(私の場合、1年以上先の2017年夏まで親潮不在状態でした)。

 

夏:迎撃!第二次マレー沖海戦(2016/8/12~8/31)

新規艦娘:水無月、Warspite(ここまで報酬)、伊26、Aquila(掘り)

報酬装備:大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)・一式陸攻 三四型(E-1)、三式戦 飛燕一型丁(E-2)、銀河(E-3)、Re.2005 改(E-4)

システム面での新要素は特にありませんが、前回大荒れだった基地航空隊については色々と調整が入りました。内容としては、「スロットの増加(12→18)」、「防空の撃墜効果上昇」、「行動半径の修正(最低値へ変更)」、「配置転換の待機時間短縮(20分→12分)」などです(詳しくはこちら)。また、このイベントが始まる1ヶ月ほど前に先制対潜攻撃が実装されたので、それ以前よりも潜水艦対策が飛躍的に向上しました(当時の1-5最大の鬼門だった初戦単縦潜水艦もこれによって先手をとれるようになりました)。

こちら側だけでなく、敵にもバカンスモード(俗に言うケツダイソンなど)が追加されました。

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ケツダイソン

ボスクラスの敵が揃いも揃って休暇モードになっていたため、「俺たち本当に戦っているんだよな・・・?」と困惑する提督もいました(まあこちら側も水着で戦ってたりするしお互い様なんですけどね!)

2014夏や2015夏と比べると、「夏イベントとしては規模も難易度も大したことないな」という印象ですが、それは2014や2015がおかしかっただけです。振り返ってみると、E-3やE-4では道中がそれなりにきつかったです(主にケツダイソンのせいで)。E-3ではボス前に単縦/複縦でWケツダイソンが出ますし、E-4も道中夜戦マスでシングル/Wケツダイソンが出ます。特にE-3の方はボスよりもボス前Wケツダイソンの方がキツかった印象です(結構な頻度で大破撤退してました)。

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E-3ボス前Wケツダイソン

E-4は道中が長いので、最短経路だとしてもボスにたどり着く頃には燃料も弾薬も尽きます。そのため、ただでさえ硬いボスに攻撃が通らない上に、敵の攻撃を全然回避できないので、ボコボコにされながらなんとか削り切りました。

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E-4マップ

ラストでは、それまで一度も使ったことのなかった洋上補給を初めて使いましたが、削りまでの苦労がまるで嘘のように、昼の砲撃戦でボスを倒せてしまったので、「洋上補給SUGEEEE!!」と感動した記憶。

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E-4撃破時

 掘りは伊26が9回目で、Aquilaが19回目で出たので、比較的軽傷で済みました(と言いながらガッツリ資材減りましたが・・・)。

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イベント終了時資材(開始時点はほぼMAX状態だった)

 

秋:発令!「艦隊作戦第三法」(2016/11/18~12/9)

新規艦娘:Commandant Teste、Saratoga(ここまで報酬)、山風、朝風(掘り)

報酬装備:雷電・三式戦 飛燕一型丁(E-1)、一式陸攻 三四型・試製甲板カタパルト(E-4)、F4F-4(E-5)

システム面での新要素は特にありません。

2016秋はE-4がかなりの高難易度でした。それまで全ての海域を甲で挑んできた私が初めて甲を断念した海域です。2本目ラストが道中・ボスともに非常に厳しいものでした。

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E-4マップ

こちらの編成の重さと道中の長さがトレードオフの関係になっているため、提督が何を重視するかによって選ぶべき編成が変わります。軽量編成の場合は道中・ボスともに回避を祈り続けることになる代わりに、最短経路でボスに辿りつくことができ、消費資材も少なく済みます。そこから編成を重くしていくにつれ、こちらの火力が上がっていく代わりに道中が長くなっていきます。

私の場合、「重量編成にすると戦闘回数が増える分だけボス到達が難しくなる上に、Sマスが鬼門であることには変わりないから、最短経路でボス試行回数を稼ぐ方がいいだろう」と考えたので、最短経路以外の攻略はしていません。

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鬼門のSマス(フラル×4)

フラルの攻撃を4回×2巡の最大8回も祈らなければならないという地獄のマスです(白目)。2015冬の癒しマスと違い、ここは通常艦隊での戦闘なので命中(低下)補正もなく、ガンガン命中します。そのため、攻略時はキラキラ状態にして回避を祈っていましたが、それでもボス到達率は30%程度(6/21)と厳しいものでした(Sマスを中破で乗り切っても、その次の空襲マスでスナイプされる)。

私は上記画像のような軽量編成だったので、ボスや空襲マスでの航空攻撃は回避を祈るしかできません。それまで(今でも)ほとんど使っていなかった穴あけダメコンも、この時初めて全員に施しましたが、結局時間的に断念せざるをえなくなり、やむを得ず難易度を下げました(乙に下げたらあっさりクリアできました)。

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妙高がカットインしてたらいけたかもしれない

ちなみに、時間的に断念せざるをえなくなった理由は、ちょうどイベント期間にマラソン大会があったためです。本番直前なので練習自体は短時間で済むものの、平日に割ける時間や、特にマラソン前日・当日の土日2日間が丸々攻略に使えなくなってしまったのが大きかったです。

ラストのE-5はあのクロスロード特攻です。長門、酒匂、プリンツ(、サラトガ)に補正がかかり、尋常ではないほどの高ダメージが出ます。そのため、地獄だったE-4と比べると、特攻で殴り倒すだけのE-5ははるかに簡単でした。

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クロスロードパンチ

↑のスクショでは、プリンツに回ってきた時点ではボスの耐久が400残っていましたが、連撃の1発目で400オーバーのダメージを与えて倒してしまいました(カットインではないです、連撃です)。E-4を甲から乙に下げた翌日の夜にはもうE-5をクリアできたので、E-5はやはり大して難しくはありませんでした(E-4は甲で5日やって断念し、乙に下げてから1日半ぐらいでのクリアでした)。

E-4で初めて甲を断念したものの、甲勲章は依然として継続状態です。ただ、甲勲章継続も翌年にはついに終わりを迎えることとなります・・・。