こんにちは。
テニスについて書くのも随分と久しぶりだなと思って調べてみたら、前回テニスについて書いたのが昨年の5月でした。はい、久しぶりですね()。
昨年はちょうどその前回の記事書いた後の全仏で大きなショック受け、テニスモチベが0を通り越してマイナスになってそのままシーズンを終えたような感じでした。とは言え、ウィンブルドンと全米は結果だけは気になって追っていましたし、五輪は錦織の試合を割と観ていました。ツアーファイナルズも最後の決勝だけは観たりしたので、完全に何も見ていなかったというわけではないんですけどね・・・。
テニスについて書くのがあまりにも久しぶりすぎてもはや書き方を忘れてしまったようなところがあるので、リハビリも兼ねて今回は軽めの内容を書こうと思います(ここまで前書き)。
さて、ジョコビッチの入国問題で大会が始まる前から(むしろ始まる前の方が?)注目を集めた今年の全豪ですが、執筆している1/27時点ではトップハーフはメドベージェフとチチパス、ボトムハーフはナダルとベレッティーニがそれぞれSF進出を決めています。そんなベスト4に残っているナダルが4Rでマナリノと繰り広げた長いタイブレークが今回の記事のきっかけです。
このタイブレークは16-14でナダルが取ったわけですが、タイブレークだけで20分以上を要しています。ナダルの試合を観てきてここまで長引いたタイブレークというものが記憶になかったので、歴代で見るとどれぐらいなのか気になるなと思って調べてみました。詳細はこの後見てもらいますが、結論から言うと今回のマナリノとのタイブレークはナダル史上最長のタイブレークでした。
今回の集計期間は2021年末までです。表の色分けですが、大会名の色はサーフェスです(緑=グラス/オレンジ=クレー/青=ハード/白=カーペット)。スコア欄の赤塗りがタイブレークで10-10以上になったセットを示しています。
前述の全豪を除いたナダルの10-10以上のタイブレークは6回です(タイブレークの勝敗は3-3)。直近が2015年のインディアンウェルズなので、今回の全豪のタイブレークは実に約7年ぶりの長い(そしてナダル史上最長の)タイブレークです。フェデラー・ジョコビッチとは違い、唯一グラスで10-10以上のタイブレークがありません。
続いて比較のためのフェデラーです。フェデラーの10-10以上のタイブレークはなんと15回です(タイブレークの勝敗は12-3←!)。キャリア前半はハードとカーペットしかありませんが、逆に後半はほぼグラスとクレーのみです。フェデラー史上最長のタイブレークは2004年マスターズカップSF対サフィン戦の20-18です。
続いてジョコビッチです。ジョコビッチの10-10以上のタイブレークは9回です(タイブレークの勝敗は5-4)。10-10以上のタイブレークはほぼハードです。ジョコビッチ史上最長のタイブレークは2011年全米4R対ドルゴポルフ戦の16-14です。
現在はGSだと全仏以外は最終セットで何かしらの形でタイブレークがありますが、それがなかった時代は全米以外のGSで2ゲーム差がつくまで試合が続くデスマッチ方式が繰り広げられていました。今後はもう全仏でしか見ることのできないデスマッチですが、ここではこれについても調べてみました。以下では、大会名の色はここまでと同じでサーフェスです(緑=グラス/オレンジ=クレー/青=ハード/白=カーペット)。スコア欄は赤文字になっているセットがデスマッチになったセットを示しています。
ナダルのデスマッチは4回です(勝敗は2-2)。4回中3回がウィンブルドンです。ナダルのリターン力を持ってしても、さすがにサーブが好調の選手が相手となるとグラスではそうそうブレークはできませんからね。ウィンブルドンでの1回目はウィンブルドン初優勝の2008年、2回目は久々にグラスで2週目まで残った2017年、3回目は8年ぶりの優勝まであと一歩だった2018年と、どれもナダルファンにとっては(良くも悪くも)印象に残っている試合たちです。唯一クレーの2013年全仏も、生涯GSを狙うジョコビッチとの事実上の決勝戦となったあの死闘なので、デスマッチ4回とも印象強いです。
フェデラーのデスマッチは9回です(勝敗は4-5)。他とは中身が違うのでここに含めるべきか悩みましたが、フェデラーファンにとってはトラウマの2019年(12-12からのタイブレーク)もここに含めることにしました。
ウィンブルドンでのフェデラーのデスマッチというと、実際の結果以上に負けの印象が強く、特にフェデラーファンにとっては思い出したくないことが多いかと思います。2008年は前述のナダル初優勝、2009年はウィンブルドンでのデスマッチで唯一の勝利となる対ロディック、2018年はまさかのアンダーソンへの敗北、そして2019年は前述の対ジョコビッチとなっています。異彩を放つのが2012年のロンドン五輪SF対デルポトロです。軽く調べた範囲では正しいことはわからなかったのですが、ロンドン五輪では非決勝での3セット目はデスマッチだったようです(次のリオ五輪では3セット目は通常のタイブレークでした)。そのため、3セットにもかかわらず試合時間は4時間26分とまさに死闘でした(19-17というセットを強引に3セットに分割するとちょうど7-5/5-7/7-5になるので、通常の5セットマッチ相当になります)。
ジョコビッチのデスマッチは4回です(勝敗は3-1)。1回目の2013年全豪は、今となってはワウリンカが翌年飛躍する前触れだと捉えることのできる1戦です。残り3回はいずれも前述している試合で、2013年全仏対ナダル、2018年ウィンブルドン対ナダル、2019年ウィンブルドン対フェデラーです(前述しているので省略)。
というわけで、久しぶりのテニス記事でした。
今回は内容的に多くはないので一気に書き切ると決めて書き始めましたが、この分量でも意外と2500字はありましたし、なんだかんだで書き始めると追加で時間はかかりました。次に書くのはいつになるか不明ですが、また書き方を忘れてしまわないようにしたいところです。・・・まあネタがないと書く機会もないので、定期的にネタを見つけられるようにやっていきたいと思います(神頼み)。